多言語発信から、多言語運用を切り離す
前回は、多言語サイトを運用し続ける難しさについて書きました。日本語ページを更新すれば各言語版にも反映する。新しい記事を出せば、それぞれを翻訳し、確認し、公開する。言語が増えるほど運用の負担も増え、やがてどこかで対応範囲に線を引かざるを得なくなります。
僕たちがLanguage-Freeで考えたのは、この構造そのものを変えることでした。
多言語発信から、多言語運用を切り離す── そのために開発しているのが、AI多言語発信プラットフォーム「prism」です。
発信する人が行うのは、自分の言葉でコンテンツを投稿し、公開すること。そこから先は、prismが引き受けます。投稿された内容をAIで翻訳し、言語ごとに独立したWebページを生成して公開する。原文が更新されれば、その内容も各言語へ展開する。こうした一連の処理をprismが自動で進め、リボルバーがその仕組み全体を管理します。
AI翻訳は、その中で重要な役割を担う技術です。ただ、発信する人から見れば、それも多言語運用の中で動いている一つのプロセスにすぎません。
発信する人は、「何を伝えるか」に集中する
prismを使った情報発信では、日々の発信そのものはとてもシンプルです。日本の発信者なら、日本語で記事を書き、公開する。自分が多言語で発信していることを普段は忘れてしまうくらい、日本語での情報発信に集中できるサービスを目指しています。
翻訳の進捗を気にしたり、各言語ページの更新状況を確認したりする時間を、「何を伝えるか」に使う。Language-Freeでつくりたいのは、そんな発信体験です。
一方で、世界に向けて発信しているという意識は、むしろ強く持ってほしいと思っています。日本では説明しなくても伝わることに、海外の人には少し背景を添えた方がいいかもしれない。地域では当たり前の情報が、遠く離れた人には思いがけない価値を持つかもしれない。
世界の誰に、何を届けるのか── そこにこそ、発信する人の力を使ってほしいと思います。
発信する人は、自分の言葉で伝える。受け取る人も、自分の言葉で受け取る。その間に必要な多言語運用は、高度に制御されたシステムが担う。僕たちが掲げる「翻訳の要らない世界へ」という言葉には、そんな意味を込めています。
「何語までできるか」から、「誰に届けたいか」へ
前回の記事では、現在の多言語サイトの対応言語数は、「需要の上限」よりも「運用可能性の上限」によって決まっているケースが多いのではないか、と書きました。
多言語運用をprismが引き受けることで、その制約を小さくできます。「何語までなら運用できるか」を考えて対応範囲を決めるのではなく、「誰に届けたいか」を起点に考える。そして、その相手に必要な言語へ情報を届けていく。
Language-Freeは、そんな情報発信を目指す構想です。その構想をWebの上で形にするのが、AI多言語発信プラットフォーム「prism」です。
明日9月17日、そのprismを使った最初のサービスを発表します。
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